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建設現場での入退場管理といえば、これまで紙の名簿に手書きで記録するのが当たり前でした。しかしその方法では、リアルタイムでの作業員把握が難しく、本社や支店への報告作業にも多くの手間がかかっていました。そうした課題を解消するため、大成建設は日本電気(NEC)が提供する「建設現場顔認証 for グリーンサイト」を導入し、2026年2月までにその効果を確認しました。
このシステムの特徴は、作業員がスマートフォンを使って入退場時に顔認証を行うだけで、出勤管理が完結する点です。専用の認証端末を設置する必要がなく、スペースが限られる改修工事や新築現場でも導入できます。従来は機器の設置スペースが確保できず、デジタル化に踏み切れなかった現場でも活用できるようになったことは、建設業全体のDX推進において大きな一歩といえます。
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さらに注目すべきは、建設キャリアアップシステム(CCUS)との自動連携です。顔認証と同時にCCUSへの就業履歴が自動で登録されるため、作業員が現場に毎回カードを持参する必要がなくなります。既存の従業員情報もそのまま活用できるため、新たな登録作業の負担も最小限に抑えられます。人手不足が深刻な建設業界では、こうした事務作業の削減が現場の負担軽減に直結します。
導入効果として、本社・支店での報告業務にかかる工数が大幅に削減されたことが確認されています。これまで手作業で集計・報告していた業務が自動化されたことで、管理部門の負担が軽減され、その分を他の業務に充てられるようになりました。
建設業では2024年4月から時間外労働の上限規制が適用され、業務効率化は急務となっています。入退場管理のデジタル化は一見地味に見えますが、日々の積み重ねとして現場全体の生産性向上につながります。CCUSの活用促進にもなるため、技能者のキャリア形成支援という観点からも意義ある取り組みといえるでしょう。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001272.000078149.html

