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足場の積算は、建物を立てるときや解体工事をするときなどに使う足場の費用や面積を計上する方法です。
足場の重要性や足場の積算方法、足場の相場などについて知りたい方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は足場の積算について詳しく紹介していきます。また、足場の種類や算出事例についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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建設現場における足場の重要性
足場は屋根の塗装や外壁の工事に使う重要な資材です。工事で建物のまわりや高いところの作業で足場を使うと、安全性や効率アップ、工事の質を向上できます。足場が主流ではないときは、はしごを使って作業を行っていました。
しかし、はしごは設置するのに時間がかかるのはもちろん、バランスが崩れると転倒する恐れがありました。その点、足場は地面にしっかりと設置するので、のぼっても安定感があり作業がしやすいです。
足場の積算方法
足場の積算方法を紹介します。
- 公共建築数量積算基準を把握する
- 足場の面積を算出する
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
公共建築数量積算基準を把握する
足場を計算するには、「公共建築数量積算基準」を把握しておくと良いでしょう。公共建築数量積算基準は工事の設計図を見ながら、足場の計算方法や数量の計測を決めるために必要な基準です。公共の建築工事の積算基準として使われますが、民間工事にも使用できます。
足場の面積を算出する
足場の面積の算出方法は「足場の高さ×足場の外周」です。建物の周りに設置して使う足場は、作業のしやすさと設置するときのスペースなども考えて、建築物の外壁から約0.5メートル(前後左右合計で+4メートル)ほどの間を空けて置きます。そのため、足場の外周を計算するときは建物よりもひと回り大きく計上しましょう。
足場の高さを求めるときも、外周と同様0.5メートル高く計上すると失敗しません。
足場の面積の算出事例
足場面積の算出例を2つ紹介します。
建物の横幅:8メートル、高さ:6メートル、奥行き:12メートルの場合を見ていきましょう。
建物の外周は「(8×2)+(12×2)=40」です。そこからひと回り大きく算出したいので「40+4=44」と計上します。
足場の高さは「6+0.5=6.5」なので、「44×6.5=286」足場の外周と高さ合わせた面積は286㎡という計算になりました。
建物の横幅:15メートル、高さ:8メートル、奥行き:10メートルの場合を見ていきましょう。
建物の外周は「(15×2)+(10×2)=50」です。そこからひと回り大きく算出したいので「50+4=54」と計上します。
足場の高さは「8+0.5=8.5」なので、「54×8.5=459」足場の外周と高さ合わせた面積は459㎡という計算になります。
足場の価格相場
足場の値段相場を紹介します。
- 坪数ごとの面積・価格相場
- 足場の種類ごとの価格相場
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
坪数ごとの面積・価格相場
一般的な2階建て住宅の足場面積と価格の相場を紹介します。
- 足場面積155㎡~169㎡の場合、12.4万円~13.5万円(20坪)
- 足場面積170㎡~184㎡の場合、13.6万円~14.7万円(25坪)
- 足場面積185㎡~199㎡の場合、14.8万円~15.9万円(30坪)
- 足場面積200㎡~214㎡の場合、16.0万円~17.1万円(35坪)
- 足場面積215㎡~229㎡の場合、17.2万円~18.3万円(40坪)
- 足場面積230㎡~244㎡の場合、18.4万円~19.5万円(45坪)
- 足場面積245㎡~259㎡の場合、19.6万円~20.7万円(50坪)
上記は足場単価800円/1㎡とした場合の価格です。相場を決めるための目安基準なので、足場の種類や依頼する業者によって値段が変わります。
足場の種類ごとの価格相場
種類ごとの価格相場について紹介します。
- クサビ足場
- 単管足場
- 単管ブラケット足場
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
クサビ足場
クサビ足場は最も使われている足場で、相場は1㎡あたり600円〜1,200円です。安定感があり、設置が簡単なので組み立てや解体がスムーズに行えます。また、作業スペースが確保できるので、効率的で安全に工事ができます。
しかし、建物の形が複雑な場合や設置スペースが狭いときは使えませんので気をつけましょう。
単管足場
単管足場は鉄パイプのようなもので作られた足場で、相場は1㎡あたり400円〜800円です。単管足場は形を変えられるので、狭い場所に設置することも可能です。
しかし、鉄パイプのようなものだけで作られた足場なので、安全性が低く現在ではあまり使われていません。
単管ブラケット足場
単管ブラケット足場とは、ブラケットという金具を単管足場に付けて使う足場で、相場は1㎡あたり600円〜1,000円です。単管ブラケット足場は単管足場と比べると安全性が高く、建物の形に合わせて設置することが可能です。
しかし、ほかの足場と比べると設置するのに時間がかかります。
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積算代行サービスおすすめ6選を解説!積算代行の詳細やメリットも紹介足場の積算の注意点
足場を積算するときの注意点を紹介します。
- 現場に合わせた積算を行う
- 拾い出しソフトを利用する
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
現場に合わせた積算を行う
足場の面積は「足場の高さ×足場の外周」で、外周には+4メートル、高さには+0.5メートルで積算を行います。面積を図るときは高さや広さは建物ごとに違うため、設計図などを確認して正確に算出しましょう。
また、解体工事やリフォームなどで足場を使う場合は、実際の現場に合わせて積算を行うため、現地調査が必要です。足場の種類や建物の面積によって値段が変わるので、気をつけましょう。
拾い出しソフトを利用する
足場は設計図や実際の現場を見ながら手間と時間をかけて積算するので、経験と専門知識が必要です。少しでも時間と手間を減らすために、拾い出しソフトを利用しましょう。拾い出しソフトにCADやPDF図面を取り込むと、足場の面積や数量、体積などを簡単に拾い出してくれます。
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【まとめ】足場の積算は正確性が大切!現場調査をしっかり行い適切に算出しよう
足場は解体工事、新築工事、リフォームなどで使われ、作業員の安全性や効率を上昇させる大切な資材です。足場を積算するときは足場面積を正確に計上することが大切なので、経験や専門知識が必要です。図面や現地調査をしっかり行って、ミスのないようにしましょう。
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