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誘発目地は、建物の構造力学的な観点から、コンクリートの乾燥収縮などによって生じる亀裂が予測される箇所に故意に設けられる隙間や割れ目のことです。柱と壁、梁と壁、大きな壁面などに定期的な間隔で誘発目地を配置することで、建物が外力や変形によりひび割れる際に、予測可能で安全な箇所で亀裂が生じるようになります。
この手法は鉄筋コンクリート造の建物においても有効で、外力や地震、風力、自重などの影響に対処するために採用されます。誘発目地の設置により、ひび割れが均等に広がり、修繕箇所が集中しないメリットもあります。
外壁やタイルなどの仕上げ時には、誘発目地の位置に合わせて目地を配置し、見た目が自然で不自然な目立ちを避ける工夫が行われます。