ウォーターリングとは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「ウォーターリング」とは、建設現場において、新しく施工したコンクリートやモルタルが適切に硬化・養生するために行う水を散布する作業を指します。この作業は、以下のような目的で行われます。

硬化促進:コンクリートやモルタルは、水とセメントが化学反応を起こして硬化するのですが、水が不足するとこの反応は十分に進行せず、結果としてコンクリートやモルタルの強度が低下してしまいます。ウォーターリングは、この水の不足を補うための重要な作業です。

ひび割れの予防:新しく施工したコンクリートやモルタルが急激に乾燥すると、収縮によるひび割れが発生することがあります。ウォーターリングを行うことで、乾燥を緩やかにし、ひび割れを予防することができます。

ウォーターリングは、施工後すぐに行われることが多く、しばらくの間、定期的に繰り返されます。具体的なウォーターリングの方法や頻度は、施工条件や気象条件、使用される材料によって異なりますが、一般的には、施工面を均一に湿らせるように水を散布します。

このような養生作業は、コンクリートやモルタルの品質を確保し、長期的な耐久性を維持するために非常に重要です。ウォーターリングは、建設現場において日常的に行われる基本的な作業の一つと言えるでしょう。