渦巻き ポンプ 構造とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「渦巻きポンプ」や「渦輪ポンプ」とも呼ばれるこのポンプは、特定の用途で使用されるポンプの一つです。以下に、渦巻きポンプの基本的な概念と構造について分かりやすく説明します。

基本的な原理:
渦巻きポンプは、流体の運動エネルギーを圧力エネルギーに変換するためのポンプです。この変換は、特定の形状を持つインペラー(回転する羽根の部分)によって実現されます。

インペラー:
渦巻きポンプの中心的な部品はインペラーで、このインペラーが回転すると、流体はインペラーの中心から放射状に外向きに強制されます。この過程で流体の速度が上昇します。

渦輪の形成:
インペラーの周りで流体が回転すると、流体内に渦(vortex)が発生します。この渦がポンプの名前の由来となっています。

流体の流れ:
高速で回転する流体は、インペラーの外縁からポンプの出口に向かって流れ、その過程で速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されます。これにより、ポンプの出口における流体の圧力が増加します。

用途:
渦巻きポンプは、高い流量と低い揚程(水を上げる高さ)が求められる用途に適しています。また、粘度が高い液体や、固体を含む液体の移送にも適している場合があります。

このような特性から、渦巻きポンプは様々な産業や用途で使用されています。建設業界でも、特定の条件下での流体移送において渦巻きポンプが採用されることがあります。