減圧蒸留装置とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「減圧蒸留装置」は化学工業や石油精製業などの分野で使われる装置で、減圧下での蒸留を行うためのものです。

まず基本として、蒸留とは物質を加熱し気化させ、その後冷却して凝縮させることで、成分を分離・精製する技術のことを言います。特定の温度で物質が気化する性質を利用して、異なる沸点を持つ成分を分離するのです。

「減圧蒸留」は、通常の大気圧よりも低い圧力下で蒸留を行う方法です。なぜ減圧下で蒸留を行うのかというと、以下のような理由が挙げられます:

1. **沸点の低下**:減圧下では物質の沸点が低下します。これにより、高温での加熱を避けられるため、熱による成分の変質や分解を防ぐことができます。

2. **エネルギーの節約**:沸点が低下することで、加熱に必要なエネルギーも少なくなります。

3. **効率の向上**:減圧下での蒸留は、一般的な蒸留よりも効率的に成分の分離ができることがあります。

「減圧蒸留装置」は、この減圧蒸留を行うための装置であり、真空ポンプや冷却装置、加熱装置、蒸留塔などの主要な部分から成り立っています。

建設業界では、特に大規模なプラントや施設の建設、または維持・改修時にこのような装置の取り扱いや導入が行われることがあります。