熱 伝導 率 とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「熱伝導率」とは、物質が熱を伝える能力を示す物理的な量です。建設業界において、建材の選定や建物の断熱性能を評価する際に非常に重要な指標となります。

具体的に言うと、熱伝導率は以下のように理解できます:

単位:W/m・K(ワット毎メートル・ケルビン)
定義:1m^2の面積、1mの厚さの物質を通して、温度差1Kごとに伝わる熱の量を示す。
値が大きければ大きいほど、その物質は熱をよく伝える(熱伝導性が高い)ということになります。逆に値が小さい場合は、熱をあまり伝えない(熱伝導性が低い、すなわち断熱性が高い)ということになります。

例えば、アルミニウムや銅などの金属は熱伝導率が高く、熱をよく伝えます。これが、夏の日差しの下で金属製の物が非常に熱くなる理由です。一方、ポリスチレンフォームやウレタンフォームなどの断熱材は、熱伝導率が低く、熱を伝えにくい性質を持っています。

建設業界においては、エネルギーの効率的な利用や室内環境の快適性を確保するために、適切な断熱材を選定する際の判断基準として、熱伝導率が活用されます。