暑中コンクリートとは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「暑中コンクリート」とは、暑い時期に施工されるコンクリートを指します。建設業界において、夏場の高温時にコンクリートを打設する際には、特別な注意や施工方法が必要とされます。以下に、暑中コンクリートの特徴と注意点を解説いたします。

1. **暑中コンクリートの課題**:
– 高温環境下でのコンクリートの施工は、水分の蒸発が早く、それに伴いセメントと水の化学反応も速く進行します。
– これにより、初期の乾燥収縮やセット(固まり始め)が早まる可能性があります。

2. **注意点**:
– **冷却**: 混和水や骨材を冷却することで、コンクリートの温度を下げる。
– **水分補給**: 適切な水分量を維持するために、霧吹きやシートでの覆いなどの方法を用いて乾燥を防ぐ。
– **早めの仕上げ**: 早めに表面の仕上げを行い、次に霧吹きやシートでの覆いを行うことで、乾燥やクラックを防ぐ。

3. **施工方法の工夫**:
– 早朝や夕方、日中の暑さが和らぐ時間帯に施工を行うことで、高温の影響を緩和する。
– アドミクスチャ(混和剤)を使用して、セット時間を調節する。

暑中コンクリートの施工には、上記のような特別な対応や技術が求められます。夏場の高温がコンクリートの品質や性能に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な施工管理が非常に重要となります。