岩綿吹付とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

岩綿とは、安山岩などを約1,500度で溶かし、圧縮空気や高圧蒸気を吹き付けて繊維状に加工した材料です。断熱性、吸音性、耐火性に優れており、ボードやフェルトに加工したり、吹付け材や保温材として広く利用されていました。一般的に「ロックウール」とも呼ばれています。

岩綿吹付けは、コンクリート面には酢酸ビニル系エマルションを吹き付け、鉄部や木部にはアスファルト系合成エマルションを刷毛で塗ります。全ての処理が乾燥する前に、特殊な噴射機を使用して吹き付けます。

通常は1回の吹付けで約30mmの厚さを保ち、吹付け距離は約50~90cmで、やや斜め下から吹き付けます。吹付け後は、木ゴテや特殊なコテで表面を丁寧に押さえますが、押さえたものには硬化乾燥するまで(10時間以上)振動や衝撃を与えてはいけません。