逃げ墨とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

逃げ墨は、建設現場での墨出し作業において、障害物があって実際に墨出しできない場合に、一定の距離を指定して打つ墨(印)のことを指します。これは主にコンクリート上に施工図面の位置を書き込む際に利用されます。寄り墨や返り墨とも呼ばれ、その距離は例えば「ヨリ1000(1メートル)」や「500返り(50センチ)」などと指定されることがあります。

墨出し作業は、かつては夜間に行われることが一般的で、光学式の方法が使われていましたが、最近では昼間でも利用可能なパルスレーザー式が普及しています。これにより、より効率的で正確な墨出しが可能になり、建設プロジェクトの進行に役立っています。