直交集成板とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「直交集成板」とは、木材を利用して製造される建材の一つであり、複数の木材を直交する方向に積層して結合したものを指します。具体的には、長さの方向、幅の方向、そして厚みの方向の3方向で木材を交差させて接着し、一つの板として成型します。

この直交集成板の特徴として以下のような点が挙げられます:

1. **強度**: 木材を複数方向に交差させて結合することで、木材単体よりも強度が増します。これにより、構造的な要件を持つ部分でも使用することが可能になります。

2. **安定性**: 木材は湿度や温度の変化によって伸縮する性質がありますが、直交集成板はその影響を最小限に抑え、形状の安定性が高まります。

3. **資源の有効利用**: 短い木材や節がある部分など、一般的な用途では使用が難しい木材も、直交集成板の材料として有効に利用することができます。

4. **デザイン性**: 積層する際の木目の模様や色合いの組み合わせにより、独特の美しい表情を持つ板が得られます。

建設業界では、これらの特徴を活かして、構造材や内装材、家具などの製品に直交集成板が利用されることがあります。

以上が「直交集成板」の概要と特徴です。環境保全や資源の有効利用といった観点からも、このような新しい技術や材料が注目を集めています。