コンクリート表面仕上げとは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「コンクリート 表面仕上げ」とは、コンクリートの打設後、その表面を整え、目的や用途に応じた質感や見た目を持たせるための作業を指します。これには、さまざまな技法や工具が用いられます。

以下は、主なコンクリートの表面仕上げの種類とそれぞれの特徴です。

刷毛引き仕上げ:コンクリート表面に刷毛で目地を入れて仕上げる方法です。滑りにくく、傾斜地やスロープに適しています。基礎の表面仕上げにも利用されることがあり、金鏝仕上げと同様の施工方法を取りますが、滑りやすさを解消した利点があります。ただし、目地にゴミが入りやすく掃除が難しいというデメリットもあります。価格は金鏝仕上げと同等であり、使用場所や用途に応じて適切な仕上げ方法を選択する必要があります。

洗い出し仕上げ:洗い出し仕上げは、従来の手法とは異なる外構工事でよく用いられる仕上げ方法です。特にアプローチ部分に好まれます。この方法では、土間コンクリートを打設直後に水洗いし、砂利や小石を浮かび上がらせることで、和風やモダンな雰囲気を演出します。職人の技術が仕上がりの精度に大きく影響し、通常の無機質な印象とは異なる鮮やかな仕上がりが特徴です。

デザイン仕上げ:コンクリートにデザインを施す方法で、「スタンプコンクリート」と「ステンシルコンクリート」が一般的です。スタンプコンクリートでは、コンクリートが固まる前に表面に型押しを行い、模様を付けます。一方、ステンシルコンクリートでは、コンクリート表面に模様の入ったシートを貼り付け、着色を施します。

以上のように、コンクリートの表面仕上げは、使用場所や目的、またデザインの要望に応じて、多岐にわたる方法で行われます。これにより、コンクリートは単なる灰色の平面ではなく、多様なテクスチャやデザインのエレメントとして建築やランドスケープに取り入れられるのです。