イギリス積みとは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「イギリス積み」とは、煉瓦(れんが)の積み方の一つであり、特に外壁の仕上げに使われることが多い積み方を指します。この名称は、この積み方がイギリスで一般的に見られるために名付けられました。

イギリス積みの特徴は、煉瓦を交互に縦と横に積むことで、縦に並ぶ煉瓦と横に並ぶ煉瓦が交互に見えるデザインが生まれます。具体的には、1列目は縦に長い面(ストレッチャー)を見せ、2列目は煉瓦の端面(ヘッダー)を見せるように積み、このパターンを繰り返します。

イギリス積みのメリットとしては、以下の点が挙げられます:

デザイン性: イギリス積みは独特のデザインが生まれ、外壁にリズムやアクセントを加えることができます。

強度: 交互の積み方により、煉瓦壁の強度や安定性が増します。

伝統的な外観: この積み方は古典的であり、歴史的な建築やレトロな外観を持つ建物に適しています。

日本の建築にも取り入れられることがあり、特にレトロな雰囲気を持つ建物やカフェ、商店などの外壁に使われることがあります。イギリス積みは、単に煉瓦を積むだけでなく、その積み方によって建物の外観や雰囲気を大きく変えることができる技法として、多くの建築家やデザイナーに評価されています。