真壁造りとは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

建設業界における「真壁造り」について、分かりやすく説明いたします。

「真壁造り」とは:
真壁造りは、日本の伝統的な建築手法の一つで、特に住宅の外壁に関連するものです。この手法では、木製の柱と梁の間を土や粘土、砂、わらなどの自然素材を混ぜ合わせたもので埋めることで、壁を構築します。

真壁造りの特徴やメリット:

1. **断熱性**: 真壁の素材は、空気を含んでいるため、夏は涼しく、冬は暖かいという断熱性が高まります。
2. **湿度調整**: 真壁は湿度を吸収したり放出したりする性質があり、室内の湿度を調整する効果があります。
3. **耐震性**: 柔軟性があるため、地震の際にも壁が崩れにくいとされています。
4. **環境への配慮**: 自然素材を使用しているため、環境負荷が低く、また、居住者にも優しいとされています。

ただし、現代の住宅では、防水性や耐久性を向上させるため、真壁造りをそのままの形で採用することは少なくなっています。しかし、伝統的な日本家屋や歴史的な建造物の修復・再建においては、この手法が引き続き使用されています。

まとめると、「真壁造り」とは、日本の伝統的な建築手法であり、木製の柱と梁の間を自然素材で埋めて壁を作る方法を指します。これにより、断熱性や湿度調整、耐震性などの特性を持つ壁ができあがります。